陸酔ひに苦しむご同朋の参考のため書いてゐます.内容は筆者個人に ついての事例であり,他への適用については保証の限りではありません. 症状は各人それぞれなので,ご自身の健康問題については適切に医師の診断を 仰ひでください.
sea-sick after landing? after-landing sea-sick? そんな英語があるのかどうかわからない. 「陸酔ひ」とは,船にしばらく乗ってゐた人が上陸してから,揺れてゐる感じがしたり, 眩暈がする現象のことである.
私は,最初の乗船調査をした時に一度ひどい船酔ひをしたが,その後はほ とんど船酔ひをしたことがない.船酔ひフリーなのはハッピーだが, そのかはり陸酔ひがヒドくて,下船した次の日,自転車から落馬ならぬ落車したこともある. だいたい陸酔ひをしてゐる期間は一週間.
あんましひどいので,直ってから耳鼻科に診療にいった.陸酔ひしてゐる 最中は自動車にはあぶなくって乗れないもので.今回それ自体では意味はない けれど次回に備へるといふ意味で.
いろいろな目の検査(静止中でも目が勝手に動いてゐるかどうか)や聴覚検 査をした後,薬をもらった.
陸酔ひの薬は船酔ひや乗り物酔ひの薬とはまったく違ふらしい.したがっ
て,陸酔ひの人は乗り物酔ひの薬を陸酔ひの治療目的で飲むべきではない.
※なほ,陸酔ひは船酔ひと原理的に違ふものであれば,sea-sick after landingとかafter-landing sea-sickといふ假称はかなり誤解をまねく表 現である.sea-sickの反対といふことでland-sickとすれば均斉な対応がとれる が,若干の問題もある.sea-sickの場合は海(の揺れ)が直接の原因になってゐる といふことでsea-sickはそれなりに内実にあった名前だが,land-sickは「陸酔 ひ」も含めて,land/「陸」が直接の原因ではないはず(landingは直接の原因か もしれないが)のなので,若干内実とずれてゐる感がある.まぁ日本語でも「陸 酔ひ」で違和感がないので,land-sickでもいいかもしれない.
その他の療法:活発に運動することによって平衡感覚が復活するらしいの で,ころんで怪我をしないなど安全の範囲内で動いたはうがよいといふことで あった.なかなか陸酔ひしてゐる時に動くのはむつかしいのだけれど...
ここ数年,疲れすぎの時には眩暈がするので,もともと眩暈体質(?)なの かもしれない.奉職後は自立神経にも自信がない(歳のせいか.笑,執筆時35歳).