平成小学 続編

続編では論語の続きともともとの「小学」から採取した。


せいは相あいちかし、 習ならひは相遠とお

かんなれば則ち衆しゅうを得、 信なれば則ち民任にんじ、 敏びんなれば則ち功あり、公なれば則ち説よろこ

じんを好このみて学を好まざれば、 其の蔽へい弊害や愚おろか
知を好みて学を好まざれば、其の蔽や蕩とう
信を好みて学を好まざれば、其の蔽や賊ぞく
直を好みて学を好まざれば、其の蔽や絞こう
勇を好みて学を好まざれば、其の蔽や乱らん
剛を好みて学を好まざれば、其の蔽や狂きょう

郷原は徳の賊ぞくなり。

道に聴きて塗みちに説くは、徳をこれ棄つるなり。

天 何をか言うや。四時しじ行なわれ、百物ひゃくぶつ生ず。天 何をか言うや。

人の悪を称しょうするものを悪にくむ。人が悪口を言ふのを憎む

しもに居て上かみを謗そしる者を悪む。 勇にして礼なき者を悪む。果敢かかんにして窒ふさがる者を悪む。 曰はく、 賜や亦また悪むこと有りや。 徼かすめて以て知と為す者を悪む。 不孫ふそんにして以て勇と為す者を悪む。 訐あばきて以て直と為す者を悪む。

く者は諫いさむべからず、来たる者は猶ほ追ふべし。

げんいったことは倫みちに中あたり、 行こうおこなひは慮のりに中る。

そなはらんことを一人に求むなかれ。

君子、賢を尊たうとびて衆しゅうを容れ、 善を嘉よみして不能を矜あはれむ。

せつに問ひて近く思へば、 仁 其の中に在り。

百工ひゃっこうは肆にゐて以てその事を成す。

小人の過あやまつや、必ず文かざる。

君子の過ちは日月の食日食月食,すぐに改まるの如し。

賢者けんじゃは其の大なる者を識り、 不賢者は其の小なる者を識る。

人自みづから絶たんと欲すと雖いへども、 其れ何いづくんぞ日月を傷やぶらんや。

ちんが躬、 罪つみらば、 萬邦ばんぽうを以ってすること無かれ。 萬邦 罪つみ有らば、 罪つみちんが躬に在らん。

大いなる賚たまものあり。善人これ富めり。

君子は恵けいして費ついやさず、 労ろうして怨うらまず、 欲して貧いからず、 泰たいにして驕おごらず、 威ありて猛たけからず。

いましめずして成るを視る、 之これを暴ぼうと謂ふ。

れいを慢まんにして 期を致いたす。之を賊ぞくと謂ふ。

身は父母ふぼの遺体いたいなり。 父母の遺体を行おこなふ、敢えて敬けいせざらんや。 [礼記]

たんは大だいならんことを欲し、 心こころは小しょうならんことを欲す(胆大心小)大胆細心 [小学]

は円えんならんことを欲し、 行は方ほうならんことを欲す(智円行方) [小学]

正路せいろの蓁蕪しんぶ、 聖門せいもんの蔽塞へいそく 正しい道はイバラの道 神聖な門は閉塞しめふさがってゐる[小学]

仁者じんしゃは盛衰せいすいをもって 節せつを改あらためず。 義者ぎしゃは存亡そんぼうをもって 心を易へず。 [小学]

賢にして財ざい多ければ、則ち其の志を損そこない、 愚にして財多ければ、則ち其の過ちを益す。[小学]

天知る、神知る、我知る、子知る。何ぞ知る無しと謂はんや。[小学]

大禹たいう太古の聖王は聖人せいじんにして 乃すなはち寸陰すんいんを惜しめり、 衆人はまさに分陰を惜しむべし。[小学]

平生の志、温飽おんぽうに在らず [小学]

一釵さい七十万なるは此妖物なり 人が有り難がるものは,あやしい(ものが多い) [小学]

けんより奢しゃに入るは易やすく 奢しゃより倹けんに入るは難かたし[小学]

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といふことです.